市場温度
このページの温度計は、姉妹サイト「静水」が作成したものです。米国株のいくつかの温度計を、それぞれの長期的な平常値と比べ、平均して0~100度にしています。現在の状態を示すもので、将来の予測でも売買のシグナルでもありません。
米国株はいま89度
弱気・
強気・多くの
現在の各指標の温度
- 価格÷10年平均94
- 最高値からの距離79
- 時価総額÷GDP、10年平均比91
- 信用残÷10年平均89
- 金融ストレス(逆)92
各数字は、その指標が自身の過去の中で占めるパーセンタイル(0~100)です。金融ストレスは逆向きで、ストレスが低いほど温度が高くなります。
直近10年の温度の推移
温度ごとの巨人の売買
1999年以降の109四半期を、各四半期末の米国株の温度で5つのグループに分け、その四半期に巨人たちが全体として買い越したか売り越したかを見ます。
| 四半期末の | 買い越し巨人の | 純投入率の |
|---|---|---|
| 非常に冷たい(強い悲観) 0–20 サンプルが少なく結論は出せません | 53% | +0.1% |
| やや冷たい(悲観) 20–40 | 56% | +1.4% |
| 平常(中立) 40–60 | 50% | +0.1% |
| やや熱い(楽観) 60–80 | 49% | +<0.1% |
| 非常に熱い(強い楽観) 80–100 最新の13F・2026 Q2(四半期末 94度) | 39% | −0.8% |
| 全四半期 | 49% | 0.0% |
- 「買い越し巨人の割合」=その四半期に買いの金額が売りの金額を上回った巨人が、その四半期の集計対象の巨人に占める割合。「純投入率」=各巨人の推定買い越し額 ÷ その巨人の前四半期のポートフォリオを求め、その中央値を取ったもの。資金移管の四半期(たとえば資金をほかの運用者に移した場合)は含めていません。
- 「局面」:同じグループの中で間隔が1年未満で、その間に大きな下落の底を挟まない四半期は、同じ局面とみなします。隣り合う四半期は同じ上昇・
下落局面の中にあるため、互いに独立した複数の事例とはいえません。四半期数が12未満、または局面が3つ未満のグループは、サンプルが少ないため結論は出しません。局面の区切り方は「静水」と同じです。 - 1999–2000年の集計対象の巨人は十数人しかおらず、しかも収録リストは今日の視点から振り返って選んだものです(生存者バイアス)。
- これは事後の集計であり、予測でも売買の助言でもありません。13Fは四半期末から最長45日後に公表されるため、読者がそのまま真似ることはできません。
1881年以降:温度で色分けした価格
各温度計
米国株:価格÷10年平均
2026年9月のデータ;1880年以降の平均128%;94パーセンタイル
価格が長期平均を上回るほど熱い状態です。高いからといって、すぐ下がるわけではありません(姉妹サイト「静水」第5章第6節)。
米国株:史上最高値からの距離
2026年9月のデータ;1871年以降の中央値-13%;79パーセンタイル(高値に近いほど熱い)
高値から20%以上の下落は、一般に弱気相場(ベアマーケット)と呼ばれます。
米国バフェット指標(企業の株式時価総額÷GDP)
2026年第2四半期(6月末)のデータ;直近10年の平均177%、現在はその1.44倍(この倍率は1960年以降の91パーセンタイル)
経済規模に比べて株式市場が大きいほど熱い状態です。この比率は数十年にわたって全体的に上昇してきたため、全期間ではなく直近10年の平均と比べます。
米国の信用取引貸付残高
2026年第2四半期(6月末)のデータ;過去最高;直近10年の平均4,000億ドル、現在はその1.87倍(この倍率は1960年以降の89パーセンタイル);1年で+47%
株を買うために借りている金額を、直近10年の平均と比べます。倍率が高いほど、借金で株を買う人が多いことを示します。時価総額で割らないのは、時価総額が長期的に膨らみ、比率がいつも低く見えてしまうからです。データ:米連邦準備制度 Z.1(顧客が証券会社に負っている金額)。ニュースでよく引用される「FINRAの信用買い残高」は計算方法が異なり、直近10年の金額はここのおよそ2倍のため、両者は直接比べられません。
金融ストレス指数(セントルイス連銀・月平均)
2026年9月のデータ;1993年以降の8パーセンタイル(ストレスが低いほど熱い);0=平常
セントルイス連銀が、週ごとの市場データ18項目をひとつの数字にまとめたものです。たとえば株価の上下の揺れの大きさや、企業がお金を借りるときに国より余分に払う金利などです。投資家が何かが起きるのを恐れると、株価の揺れが大きくなり、企業の借り入れが高くつくようになるため、数値は0を上回ります。心配が少ないときは0を下回ります(1993年以降の平均が0)。表しているのは「投資家がどれだけ恐れているか」で、金利の高さではありません。金利が高めでも投資家が落ち着いていれば、0を下回ることがあります。ストレスが低いほど、温度計では熱いと数えます(リスクを恐れていない)。
米国FF金利
2026年10月のデータ;FRBが見込む長期的に妥当な水準は3.20%(2026年9月の経済見通し中央値)で、現在は+0.68ポイントの差;1年前は3.86%
お金のコストです。FRB高官が見込む長期の金利(中立金利とも呼ばれます)と比べ、0.5ポイント以上高ければやや引き締め、1.5以上なら強い引き締め、同じだけ低ければ緩和・
米国10年債と2年債の利回り差
2026年10月のデータ;1976年以降の平均+0.84%
利回り差がマイナス(逆イールド)になると、歴史的には景気後退の前触れとなることが多いものの、時間差はまちまちです。
長期の推移
各温度のあと1年・3年の動き
「静水」では、1881年以降の各月をその時点の温度でグループに分け、局面ごとに、その後1年・3年の実際のリターン、損失になった回数、その間に起きた大きな下落を示しています。「静水」ですべてのグループと各局面を見る →
欧州、日本、台湾など、米国以外の市場は冷たいのか、熱いのか。姉妹サイト「世界の振り子」で世界の経済と市場を見る →
データと計算方法
- 温度計のデータと計算方法は、すべて姉妹サイトの「静水」の市場温度計によるものです(毎週更新を確認)。当サイトは月に1回同期しています。このページは2026年10月15日時点のデータで、米国株の温度の最新月は2026年9月です。
- 出典:米連邦準備制度の経済データベースFRED(フェデラルファンド金利とその長期見通し、国債利回り、企業株式の時価総額、GDP、セントルイス連銀金融ストレス指数、ブローカー・
ディーラーの信用取引残高Z.1)、ロバート・ シラー教授のS&P 500長期データ(S&P 500はS&P Dow Jones Indices LLCの商標です)。温度と各指標は姉妹サイト「静水」の計算、「温度ごとの巨人の売買」は当サイトが13Fから計算しています。 - データには遅れがあり、誤差が含まれることもあります。このページは過去のデータを示すだけで、投資助言ではありません。

